トリーロさんと私の知恵比べ

トリーロさんとの出会い、、、と言いますか、トリーロさんの飼い主さんのカタヤマトモコさんとの最初の出会いは、「ヘンなインコがお待ちです。」(新紀元社)の「鳥と幸せに生きるための暮らし方ガイド」にご協力依頼をいただいたことがきっかけでした。

ちなみに、「ヘンなインコがお待ちです。」は、こちら↓の「ヘンなインコと暮らしています。」(新紀元社)の続編です。

表紙からもお分かりの通り、ズグロゴシキインコさんとヨダレカケズグロインコさん(ローリー、ロリキート)が主役の本です。インコやオウム、フィンチとは異なる食性のローリー、ロリキートとの暮らしについて、お世話のアイディアや楽しいことも大変なことも赤裸々に描かれています。

この「ヘンなインコがお待ちです。」の中で、トリーロさんが一気食いをする様子が描かれていて(90秒で完食)、今回、書籍の監修にお声掛けいただいたご縁もありお礼もあり、フォージング(採食行動)について何かご協力できないかという感じでしゃしゃり出てしまったのが始まりでした。

2018年から続いた私とトリーロさんの知恵比べの様子をご紹介いたします。

挫折 in 2019年

トリーロさん↑はズグロゴシキインコ(ロリキート)という鳥種です。野生では果物や花の蜜を主食としており、先端がブラシ上になった長い舌で果汁や蜜を舐め取ります。飼育するには、ビタミンCと鉄分が抑えられたローリー専用のフードが必要になります(本より)。この食性からも、フォージングも一体どんな容器を使ったらいいのか…というのが悩ましい点でした。

そこで最初に思いついた方法は、液体状のローリー専用フードを小さな容器に入れて、舌でペロペロできたらいいなというものでした。

意気揚々と飼い主さんに「こんなのどうでしょう?」とまずは画像をお送りしてみました。

中身がこぼれないように角度をつけて、ステンレスの串で刺してみました。難易度をあげるために、後々フタをしめた状態から、トリーロさんがフタを開けて中身をゲットしてくれたらいいなという算段でした。ところが・・・

飼い主さん
飼い主さん

うちの場合…というかアニキ(トリーロさん)の場合なのですが、ケージの中に手を入れてご飯の入った容器を設置するというのが難しくてですね…食いしん坊のアニキにまだかまだかと激しく襲われ、手が血まみれになります…。

予め餌入れに設置して、それを小窓から安全に差し入れるような形状でないと危険なのです…(;´Д`)

おお!なるほど!それはそれは!!
ということで、もう一度考え直すことにしました。
課題は、エサ入れにあらかじめ設置できるタイプ。

敗北① in 2020年

時は流れて2020年、ようやく閃いたのがこの方法です↓

アクリル製の棒を加工してエサ入れに設置して、障害物を棒に通すことで食べにくさを演出できるのではないかなと思いました。早速、飼い主さんにご報告を!

飼い主さん
飼い主さん

おおおお!これは!!・:*+.(( °ω° ))/.:+

使ってみたいです!(屮゚Д゚)屮

まずは飼い主さんの審査を突破!
早速、お送りしました。
そして、ご報告をいただきました↓

飼い主さん
飼い主さん

実は、(障害物の)位置的にあまりゴハンの邪魔にならないかも…というのが正直なところでした。なので、ここにビー玉を追加することでスムーズに掻き出すことが出来なくなり、時間が稼げるのでは…と。

なるほど、、、確かにそうかも、、、。大きめのおもちゃを使ったら邪魔になる範囲が増えるかな~などと思っていたところ・・・

「もっとよこせー!!」ガチャガチャガチャガチャ!!と乱暴に引っ張ったり揺らしたりして折ってしまいました…(꒪д꒪II

とてもいいアイテムだったのですが、中型インコ、特にアニキのような食い意地の張ったインコは強度が足りなかったようです…💦

せっかく作っていただいたのに申し訳なく、そして私としてもとても残念!強度は成形の兼ね合いもあって難しいですよね。

あちゃ~~~、細いアクリル棒をエサ入れに合わせて曲げた箇所がポキッと折れてしまいました…。強度が弱かったかぁ…と、見事にアニキに敗北しました。

敗北② in 2022年

さらに時は流れて2022年5月。めっちゃ流れてますね💦
そうだ!過去に作ったフォージングボールを利用して、エサ入れに設置できないかなと閃きました。

ステンレスのチェーンでエサ入れの金具部分にひっかけてみました。こうすることで、ボールをエサ入れから投げ出されずにすみます。これはもしかして!
飼い主さんによる第一関門を通過したのでお送りました。
そして、早速飼い主さんからのご報告が!ドキドキ…。

飼い主さん
飼い主さん

お!出来たできた!…と喜んだのも束の間、カプセルを開けてしまいました😅
(カイヌシの驚愕の声www)

私も飼い主さんと同じ声を出してしましました(笑)

過去に制作したフォージングボールの課題として、一旦フタをパチンとしめると、開けにくいという難点があったので、この部分を改善しようと試みた結果、鳥さんにとっても開けやすくなってしまっていたようです…。アニキ!勉強になります!ありがとうございます!

煽ってくるアニキ

勝利(暫定)in 2022年

飼い主さんも容器タイプを加工してくださり、たくさんのヒントを共有していただきました。

飼い主さん
飼い主さん

おはようございます。
今回のアイデアと、以前頂いたスクリュータイプの容器とを組み合わせて作ってみました。
フタの穴の大きさや数を調整して試してみてますが、なかなか良さそうですよ!

なるほど!ボールにこだわらずに容器でもいいかも!容器の方が飼い主さんもエサを入れやすいかも!さすがです!と思いながらも、最後にもう一度ボールタイプで挑戦してみて、これでダメだったらボールはあきらめようという気持ちで、チェーンを通す穴の位置を工夫して再度アニキに挑戦状を!どうだ!!

飼い主さん
飼い主さん

今のところ、こんな感じで使えてます! 昨夜、そして今朝ともに開けられることもありませんでした。

こ、こ、これはついに!勝利??
力の強いトリーロさんがOKだったら、他の鳥さんもいけるかもしれません(大型の鳥さん以外)。
チェーンの部分をもう少し考える必要があるかなと思いながらも、方向性としてはいいかもしれないと感じています。勝利宣言にはまだまだ早いかもしれませんが、これで一旦、トリーロさんと私の知恵比べは決着ということで。

もっといろいろなことができる技術や道具を使いこなせる腕があったらいいのになぁ。
トリーロさん、カタヤマさん、ご協力いただき本当にありがとうございました!

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