人によって鳥さんの態度が豹変 vol.7

ケージ越しでご褒美を受け取ってくれるようになったら

これまでは…
Vol.5では、ケージのそばに人がいても怖がらずにエサを食べてくれるようになるまでのトレーニング法
vol.6では、ケージ越しに手からご褒美を受け取ってくれるまでの方法をご紹介しました。

そして今回は、放鳥している時に手からご褒美を受け取ってくれるようになるまでを段階的にご紹介いたします。

『【最終のゴール】手から直接食べ物を受け取ってくれる』まであと一息です。

今回も、前回に引き続き、「インコ&オウムの困ったお悩み解決帖」(大泉書店)の時に撮影にご協力いただいたオザ兵長さん(オカメインコ)とのガチのトレーニングの様子をどうぞ!

とここまで書いて、そもそもケージの外で手からご褒美を受け取ってくれない段階の鳥さんを放鳥して、ケージに戻せるのかという問題もあるかと思います。この段階の飼い主さんと鳥さんとの関係性として、放鳥中の鳥さんに飼い主さんが近づいても逃げなければ、今回ご紹介する方法は取り組んでいくことができるかと思います。なので、vol.6の段階で100%に近いくらい、ケージ越しでも鳥さんがいろいろな場所から差し出されたご褒美を受け取ってくれるのであれば、次のステップとして、このvol.7でご紹介するトレーニングを試していただけるかなと思います。

vol.6の段階で成功率が100%とは程遠い場合でも、試しにケージから出してみようかなということでしたら狭い空間で放鳥してみて、ケージに戻ってもらう時は鳥さんを追い回さずにエサやお気に入りのおもちゃなどでケージの中に誘導できたら、飼い主さんとの関係性にヒビが入らずに済むかと思います。

ケージの外でもスタートラインを探るところから

オザ兵長さんがケージの外に出て来てくれて、ケージの外でも手から直接ご褒美を受け取ってくれるのか…。

ケージから出た直後は、テンション高めなので落ち着くまで待ちます。

1.ケージの上に来てくれたので、ここでトレーニングをやっていくことに。
ケージの上以外の場所でももちろんOKです。オザ兵長さんから離れたところでご褒美の粟穂を見せている様子です↓

2.この距離まで近づくと、プイッと私に対して背を向けてしまいました。でも、飛んで逃げていくほどではありません。つまり、この手の位置がスタートラインとなります。

3.粟穂をケージの上に置くために、近づいている様子↓。このくらいの距離になるとこの表情です。怒られてしまいました…。

4.ケージ越しで行ったパターン同様、粟穂をケージの上に置いて、一旦離れます。

5.画像には写っていませんが、この時↓オザ兵長さんとの距離は1m以内の距離だったかなと思います。この距離なら、粟穂に近づいて食べてくれますね!

6.5の位置から少しずつオザ兵長さんに近づいていきます。まだ粟穂を食べてくれているので、もっと近づけるかなぁ。

7.ケージの上に手を置いてみました。それでも粟穂を食べるのをやめません。上記3の画像では、ケージの上に粟穂を置く動作だけで警戒していましたが、この距離を受け入れてくれたようです。

8.ちょっと手から離れちゃいましたね。
7↑と8↓の画像の間には、時間をかけて数ミリ単位でオザ兵長さんに近づいて行っています。

9.さらに時間をかけていくと、この距離でもOKに。

10.粟穂を指で持っても食べてくれました。
しつこいようですが、9↑と10↓の間の動きは本当に少しずつ少しずつです。

11.そうこうしている内にオザ兵長さんはケージの上をあちこち動き回るように。そして、ご褒美を差し出したら食べてくれました。何度もこちらのブログでお伝えしていますが、ご褒美を差し出す時の注意点は、*ご褒美を持つ手を動かさない、*ご褒美をクチバシに持っていくのではなく、鳥さんの方から鳥さんの意思でご褒美に近づいてきてくれるような位置に差し出します。

12.ここまで手が近づいても食べてくれるように!その目はどんな気持ち?イヤならすでに飛んで逃げていると思うので、受け入れてはくれているのかなと思います。

上記撮影の最中には、飛んだりもしていました。そして、こちら→の画像は、うっかり私の背中に着地して「まちがった!」(と思っているかどうかはわかりませんが、まぁ、間違ったんでしょうね)の様子です。

『【最終のゴール】手から直接食べ物を受け取ってくれる』は達成です!

いかがでしたでしょうか。少しでもお役立ていただけるといいのですが…。
もちろん、鳥さんのペースはそれぞれ違いますので、慌てず・無理せず・鳥さんのペースで、小さな「できた!」を一緒に喜びながら取り組んでいただけたらいいなと思っています。

今回はここまでです。

これまでご紹介してまいりました「人によって鳥さんの態度が豹変」シリーズは、次回で終了となります。次回vol.8(FINAL)は『さらに、ケージの外でステップアップできるようになる』をご紹介していきたいと思います。

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