みなさま、はじめまして。ビジービーク&テイル 「とり部」のみらいと申します。
トレーナーとしてはまだまだ卵の私。
これからどう孵化して育っていくのか?どうぞあたたかい目で見ていてやってくださいね。
さてそんな私ですが、介護支援専門員(ケアマネジャーという方が馴染みがありますかね?)をしています。
先日救急隊の方々と介護施設である職場の職員との間で行われた交流会+意見交換会に参加しました。
そこで聞いたお話が、おそらくBBTの活動に興味を持たれる方達にとっても気になる内容だと思い、ブログにその内容を書かせて頂く事となりました。
飼い主さんにもしもがあった時に「私の鳥をお願いします!」のカードは見てくれる?対応してくれる?
「私(=飼い主さん)にもしものことがあったら、私の鳥を助けてください!」というカードを携帯している方もいらっしゃるかと思います。
一方で、このカードがうまく機能せず残念な結果になったという事例もあります。
緊急時はどうしても人命優先になってしまうのは致し方ないことです。
飼い主さんの思いを繋ぐために、もしもの時の連絡先カードをどのように携帯していたら見てくれるのか、そして確実に対応してくれるのか、現場で活動を行う救急隊の方々に確認させていただきました。
おひとりで家や道路で倒れている人の元へ駆けつけた時、身元を探ったり連絡先を探ったりされると思いますが、具体的にはどのような動きになりますか?
とにかく手がかりが欲しいので、それらしいものに手当たり次第に電話したりします(が、時間がかかる)。財布ももちろん確認します。
例えば緊急連絡先になる方の名刺に「ここに電話して」と書いてあるだけでもありがたい!
ただし、あくまでも人命救助の緊急事態なので家族やキーパーソンへの連絡先とした方が良さそうです。
某地区でやっていた取組みで、緊急連絡先等のいざという時に必要なものをパスタケースみたいなものに入れて冷蔵庫にしまっておくというものがあります。
※参考・シニアエイド
災害でも冷蔵庫は潰れることが少ない、冷蔵庫って言えばほとんどの人がわかる。初めての家でも探せる。(どの部屋のどの引き出し、等だと分かりづらい)
との事でした。
そして私たち介護施設も時々ですが、警察などから身元不明の認知症の方の保護の依頼が来ます。その際に身元を探るために、やはり片っ端から荷物を確認するのですが、
- 免許証
- 保険証
- 診察券
- IDカード
- 連絡先の書いてあるカード
辺りを探します。
ただしひとりで貴重品を触るのはさすがにNGなのでふたり以上で、そして上記のもの以外は極力ジロジロ見ずに元の場所に戻しています。
消防隊の方の話と私の経験から
財布の中に「なにかあったらここに電話して!」等ひと目でわかるもの(カードなど。名刺に「ここに電話して」と書いてもいい)を入れておく。
例えばパスタケースのような容器に緊急連絡先などを書いた紙を入れて冷蔵庫に常に入れておきます。併せて部屋の目立つところ(冷蔵庫のドアでもいいと思います)に「緊急連絡先は冷蔵庫のパスタケース」とか書いたものを貼り付けておけばそこを確認するのでスムーズに事が運ぶ。
あくまでも人命救助が最優先なので、前述の方法でいざと言う時に備え、万が一の際は緊急連絡先に連絡を入れてもらう。
大切な鳥たちの事は、緊急連絡先を担う方から鳥の預かり手に連絡をしてもらうように事前に準備しておく。
というのが有効なんじゃないかなと考えました。
カードとパスタケースはどっちかではなくてどっちも必要。
手軽にできるけど効果はそれなりにある「いざと言う時の対策」だと思いますよ。
そして上記のことを踏まえて、BBTの飼い主さんに携帯していただくカードには敢えて「私の鳥をお願いします!」の言葉は入れていません。残念ながら、鳥さんに限らずペットということで、救助の優先順位が下がってしまう可能性があるからです。
- BBTの飼い主さんに携帯していただくカードには、「緊急連絡先」のみを記入
- 飼い主さんから「緊急連絡先」に渡してもらうカードに鳥さんに関する連絡先を記入
という方針をとっています。
ご参考にしていただけましたらうれしいです。
気づいた日からはじめよう
いつかは明日かもしれない。この直後かもしれない。
だから、出来ることからコツコツと準備し整えていくことが大切だと思います。
皆さんも今日から始めてみませんか?