(2017年4月1日 Allopreenのブログからお引越し)
以前在籍していた飼い鳥病院併設ショップのブログでもご紹介した記事です。
少しでも多くの方に知っていただけたらと思い、こちらのブログでも改めてお伝えさせていただきたいと思います。
海外の「Cockatiel.com」(オカメインコ ドットコム)というサイトで紹介されていた「テレビは鳥さんにどう見えている?」という記事です。
このサイトは、オカメインコさんにまつわる情報をまとめられているサイトのようです。
この中で、「My Cockatiel Had a Nightmare(オカメインコの悪夢)」というタイトルで、テレビがどのように鳥さんに見えているかについて書かれていたので抜粋してご紹介させていただきます。

夜間に突然バタッバタッと暴れてしまう時は鳥さんが悪い夢を見ていたからではなく、部屋の中の何かに驚いてしまったからです。例えば、カーテンやブラインドの動く影や車のライト、人が動いた時の影がオカメインコを驚かしてしまうことがあるようです。これらは、鳥が寝ようとしている時に度々起こる現象です。
“鳥さんのケージをテレビの近くやテレビの光が鳥さんから見える位置に置くのは、最も最悪な場所”
わたしたち人間がテレビで動画として認識するには1秒間に16~20コマが必要ですが、鳥さんが動画として認識するには1秒間に100コマ必要です。
テレビのようにコマ数が少ない画像(動画)は、「ディスコのストロボの光のような部屋に入れられている感じの状態」であり、生き物にとってはストレスになりかねません。
この記事を獣医師にも読んでもらい見解をお尋ねしたところ、
「確かにそうかもしれないけど、この説の出処やエビデンスがないね。だけど、テレビの画面は昼間の明るい時でも見せない方がいいかもしれないね」とのことでした。
テレビについては、鳥さんのお留守番中につけている飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
昼間であれば明るいということもあり、上記の記事に書かれているようなディスコのストロボのようにチカチカとした状態よりは少しは緩和できるかなと思いますが、テレビの画面は見せずに音だけ聞かせてあげるなどで、退屈しのぎになってくれるのではないかと思っています。
「長年テレビ画面を見せてるけど、うちのコは大丈夫そう」という方は、鳥さんにとって明るい部屋でのテレビは影響がないと判断ができるかもしれません。
体調が悪い、とにかくすぐ驚いてしまう、という鳥さんで、そういえばテレビの画面を鳥さんが見ている(見えている)という方は、試しに画面を見せないようにして、鳥さんの様子を観察してみると、変化が観えてくるかもしれません。
夜間、鳥さんのケージが居間にある状態で・・・
●鳥さんのケージにはカバーをかけている状態で、人はテレビを見ている
●この時間帯によくオカメパニックを起こしがち
の場合は、テレビのチカチカ状態が原因の場合かもしれません。一概には言えませんが。
この状況で鳥さんを驚かせてしまうような原因(光や影)がテレビにあるとしたら、鳥さんのケージに厚手のカバー(光を通さない)をかけてみてはいかがでしょうか。
話がオカメパニックに変わってきましたが、それぞれの鳥さんに合った環境を整えてあげられたらいいなと感じています。この環境に加えて、やはり「ストレス耐性」を上げていくためのトレーニングも毎日の生活に遊びの一環として取り入れていただけたらいいなと思います。ほんのちょっとのこと、例えば体重計にのれるようになった、おいでの合図で来てくれるようになった、などなど少しの「できた!」は鳥さんの自信につながります。
ご参考にしていただけましたら幸いです。